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スプリットを宣言する
スプリットは、最初に配られた2枚が同じ数字の場合に選択することができます。
この時点では、プレイヤーは、スプリットを宣言することも、ヒットやスタンドを選択することもできるので、どちらが有利かを考えて選択しましょう。
ここでは、スプリットを宣言したものとして進めます。
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追加のベットを行う
スプリットを宣言するとハンドが2つになるため、追加のベットを行います。
この追加のベットは最初にベットしたのと同額です。
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カードを1枚ずつ追加し2つのハンドにする
元のハンドのカードを2つに分け、それぞれ1枚ずつ追加し、2つのハンドにします。
この後は、それぞれ独立したハンドとしてゲームを進めます。
ブラックジャックにおけるプレイヤーの選択肢の1つにスプリットがあります。
スプリットは最初に配られた2枚が同じ数字のときにのみ選択できる特殊な選択肢のため、初心者のうちは使った方がいいのかどうか戸惑うかもしれません。
しかし、スプリットはタイミングよく利用することでブラックジャックの勝率を上げることができる、戦略上重要な意味を持つアクションなのです。
この記事では、スプリットの意味からメリット・デメリット、戦略的な使い方まで、詳しく解説します。
- ブラックジャックのスプリットの意味
- スプリットのメリット・デメリット
- スプリットの戦略的な使い方
- スプリットにおけるローカルルール
ブラックジャックのスプリットとは?
ブラックジャックのスプリットはプレイヤーが自分のターンで選択できるアクションの1つです。
最初に配られた2枚のカードが同じ数字のカードだった場合に選択でき、スプリットを宣言すると、2枚のカードを2つに分け、それぞれに1枚ずつのカードを追加して2つのハンドを作ります。
ハンドが2つになることにより、ベットもそれぞれ必要となるため、追加でベットを行います。例えば、最初に10ドル賭けてゲームを始めたとすると、追加で10ドル出してそれぞれのハンドに10ドルずつベットするのです。
その後は、2つのハンドはそれぞれ独立したものとしてゲームを進めていきます。まず1つのハンドでヒット・スタンドの選択を行い、次に2つ目のハンドでヒット・スタンドの選択を行います。
最後にディーラーとの勝負により、2つのハンドとも勝てば配当金は2倍、1つ勝って1つ負ければ引分け、2つとも負ければすべてのベットを没収されます。
スプリットの流れ
ブラックジャックのスプリットのメリット・デメリット
ブラックジャックにおけるスプリットは、通常時に比べると少し複雑なゲーム展開となるため、初心者のうちはわかりにくいところがあります。
まずは、ブラックジャックのスプリットにおけるメリット・デメリットを知っておきましょう。
スプリットのメリット
スプリットのメリットは主に2つあります。
1つ目は、最初に配られたハンドがプレイヤーにとって不利だった場合に、スプリットを行うことでゲームの流れを変えることができることです。
例えば、最初に配られたハンドが8のカード2枚で合計16だったとしましょう。
16はディーラーがバストしない限り負けですが、ヒットするとプレイヤーのバストになりやすいプレイヤーにとって最も不利な数字です。
しかし、スプリットを行えば高確率で16よりも有利なハンドになります。
2つ目は、プレイヤーが有利な状況でスプリットして、2つのハンドで勝利すれば配当金が2倍になるということです。
プレイヤーが有利な状況を適切に見極めることができれば、着実に高配当を狙っていくことができるのがスプリットの強みなのです。
スプリットのデメリット
スプリットのデメリットは主に2つあります。
1つ目は、適切なタイミングを見極めて使わないとプレイヤーに不利な状況になってしまうということです。
例えば、最初に配られたハンドが6のカード2枚で合計12だったとしましょう。
ここで、ヒットしたらバストするかもしれないと考えてスプリットしても、12より強い手になる確率はとても低く、高確率で最も不利な合計16になってしまいます。
2つ目は、2つのハンドともにディーラーに負けた場合に、損失が2倍になるということです。
戦略的な使い方を理解せず闇雲にスプリットしていると、プレイヤーが不利な状況でスプリットを行って損失を拡大する可能性があるため、戦略的な使い方を学ぶ必要があります。。
ブラックジャックのスプリットにおける戦略
ブラックジャックにおいてスプリットは戦略上重要な意味を持ちます。
適切に使用するとゲームの勝率をアップさせることができ、得られる配当金も2倍になります。しかし、プレイヤーに不利な状況で使ってしまうと、逆に損失が大きくなってしまいます。
スプリットした方が良いケース
Aのペア、8のペアの時は原則としてスプリットをした方が良いです。
Aのペアはそのままでは合計12のため、強いとはいいがたい中途半端なハンドですが、スプリットして10点のカードが来れば21になるので有利です。
8のペアはそのままでは合計16のため、ヒットするとバストのリスクが大きく、かといってスタンドするとディーラーがバストしない限り負ける最弱のハンドといえます。
しかし、スプリットすれば合計18になる可能性が高く、それ以外の場合でも16より不利になることはないため、スプリットした方が良いのです。
7のペアはそのままでは合計14のため、8のペアよりはマシですが、やはりヒットするとバストするリスクが大きいので、8のペアと同じ理由でスプリットしてもよいでしょう。
9のペアは、そのままでも合計18となり、それなりに強い手ですが、スプリットすれば合計19になる可能性が高いので、スプリットするメリットがあると言えます。
スプリットしない方が良いケース
まず、10のペアは原則としてスプリットしないと覚えておきましょう。
合計20はそのままでも十分強い手であり、スプリットしてもより強い手になる可能性は低いため、わざわざ負ける可能性を高めてしまいます。
4のペアや5のペアの場合も、スプリットしない方が良い場合が多いと言えます。
合計8や10の状態ならヒットすれば18や20になる可能性が高くそれなりに強い手になりますが、スプリットして14や15になってしまうと、それよりもずっと不利な状況になってしまいます。
2のペアや3のペア、6のペアは、そのままヒットしてもスプリットしても弱いハンドになる可能性が高いという、いかにも中途半端なハンドです。
ディーラーがバストする可能性が高い状況なら、スプリットで挑戦するのも良いかもしれませんが、負けた時に損失が大きくなるリスクがあるので基本的にはやめておいた方が良いでしょう。
A2枚は大チャンス!
ブラックジャックにおいてAのカード2枚の状況はスプリットの大チャンスです。
スプリットした後、10・J・Q・Kのいずれかが来れば21点となり、ほとんど場合でプレイヤーが勝利することができます。
それ以外の場合でも、Aを含むハンドはソフトハンドと呼ばれ、ヒットしてもバストする心配がない、プレイヤーに有利なハンドとなります。
つまり、Aのスプリットは、2つのハンドとも勝利して高配当を得られる可能性がとても高いということなのです。
もちろん追加で配られるカードやディーラーのハンド次第では負ける可能性はゼロではありませんが、2つのハンドとも負ける可能性は極めて低いでしょう。
逆にスプリットしない場合は、Aのカード2枚の状況はソフトハンドではあるものの、それほど強い手ではありません。
期待値を考えてプレイするのであれば、基本的にAのカード2枚の時はスプリットすると覚えておくとよいでしょう。
ベーシックストラテジーを活用しよう!
ブラックジャックでは、各シチュエーションごとに、最も期待値の高い最善手を数学的に計算することが可能です。
といっても、実際のゲーム中に計算していてはとても時間が足りないため、あらかじめ計算した最善手をまとめたベーシックストラテジーと呼ばれるものがあります。
ベーシックストラテジーの表を見ることで、その時の最善手がすぐにわかるというわけです。
ベーシックストラテジーではスプリットを選択する場合もまとめられているため、初心者でもスプリットをした方が有利か、それともしない方が有利かをすぐに判断できます。
ベーシックストラテジーについては以下の記事で詳しく説明しています。
カウンティングを活用しよう!
ブラックジャックにおける攻略法の1つにカウンティングと呼ばれるものがあります。
それまでにテーブルに配られたカードをすべて覚えておけば、これから配られるカードを予想することができます。
例えば、シングルデックブラックジャックでAが4枚出ていたらもうAが配られることはないですよね。
しかし、すべてのカードを覚えておくのは現実的ではありません。
そこで、特定のカード(多くの場合は10・J・Q・K)の枚数をカウントしておくことで、戦略的な判断に使うのがカウンティングです。
カウンティングを行うことで、10点のカードが配られる可能性が高い状態・低い状態を判断できるので、スプリットした後にプレイヤーに有利なハンドになる可能性が高いかどうかを判断できるのです。
オンラインカジノによっては、イカサマとして禁止しているほどプレイヤーにとって有利な戦略なので、比較的高度な方法ではありますが、ゲームに慣れてきたらチャレンジする価値はあるでしょう。
スプリットのローカルルール
スプリットはほとんどオンラインカジノのブラックジャックで行うことができます。
しかし、そのやり方や、何回スプリットできるかなど、ゲームによってルールが異なることがあります。
ここで、ゲームによって異なる可能性がある、スプリットのローカルルールを説明しましょう。
スプリット後のダブルダウン
カードが配られて最初の選択を行うときに、プレイヤーに有利だと思ったら賭け金を倍にすることができます。
この賭け金を倍にするアクションをダブルダウンと言います。
通常、ダブルダウンはゲームの最初のアクションでのみ選択することができ、スプリットを行ってからダブルダウンを宣言することはできません。
しかし、ゲームによってはスプリット後のダブルダウンを認めるルールを採用していることがあります。
スプリット後にプレイヤーにとって有利なハンドを得ることができたら、ダブルダウンを行ってさらに大きく勝負することができるのです。
もちろん、その分リスクは大きくなりますが、適切に使うことができれば、大きな配当金を得られるチャンスがありますね。
スプリット後のスプリット(リスプリット)
スプリット後のハンドでさらに同じカードが来てペアになった場合にスプリットを行うことをリスプリットと言います。
リスプリットは、ゲームによってできるルールの場合とできないルールの場合があります。
オンラインカジノのゲームではリスプリットできないルールを採用しているものが多いのですが、まれにリスプリットを採用している場合もあります。
スプリット後のハンドはそれぞれ独立したゲームとなっているので、ベーシックストラテジーなどを活用し、スプリットした方が良いと判断した状況では、基本的にリスプリットもした方が良いということになります。
ただし、負けた場合の損害は大きくなるので、軍資金と相談して決めるとよいでしょう。
ブラックジャックのスプリットのよくある質問
ブラックジャックのスプリットについて、初心者が抱きがちなよくある質問をまとめました。
スプリットはした方が良いの?
スプリットはブラックジャックの戦略上、重要な意味を持っています。
スプリットすることでプレイヤーに不利な状況を改善し、ゲームに勝つ可能性を高めることもあるのです。
しかし、常にスプリットをすればいいわけではなく、した方が有利な状況としない方が有利な状況があります。
初心者のうちは判断に迷うでしょうから、ベーシックストラテジーを活用するとよいでしょう。
同じ数字なのにスプリットできません
スプリットを行う場合は、それぞれのハンドに最初に賭けた金額と同額のベットを行う必要があります。
つまり、ベットが2倍になるわけですね。
このベット額を負担できない場合はスプリットできません。
また、スプリット後にまた同じカードが来てスプリットを行う、リスプリットはゲームによってできるルールの場合とできない場合があるので確認しておきましょう。
10点のカードなら数字が違ってもスプリットできる?
ブラックジャックでは、10・J・Q・Kの4つの数字はすべて10として扱われます。
そのため、10とQのハンドのような場合に、同じ10点のカードなのだからスプリットできるのでは?と思うかもしれません。
しかし、多くの場合、このようなハンドではスプリットできません。
あくまで同じ数字の場合にのみスプリットできるのです。
しかし、ごく一部に10とQのように違う数字の10点のカードの組合せでもスプリットできるルールのゲームもあるため、念のため覚えておくとよいでしょう。
スプリットで勝ちやすいブラックジャック3選
覚えたスプリットで実際に勝負してみたい!という方のために、ここでスプリットで勝ちやすいブラックジャックを3つ厳選して紹介します。
ブラックジャックネオ
ブラックジャックネオ | |
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プロバイダー | Relax Gaming |
ペイアウト率 | 99.6% |
最小ベット | 1ドル |
最大ベット | 6,000ドル |
ブラックジャックネオはオーソドックスなルールのビデオゲーム形式のブラックジャックです。
スプリットは、通常のアクションに比べると複雑な動きがあるため、初心者のうちはすぐに判断するのは難しいものです。
しかし、ブラックジャックネオでは「Best Move Indicator」という機能があり、設定でONにしておくと、なんとベーシックストラテジーに基づいた最適な手を教えてくれます。
そのため、スプリットをした方が良い状況もアドバイスしてもらうことができ、スプリットの戦略を覚えることが可能です。
フリーベット・ブラックジャック
フリーベットブラックジャック | |
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プロバイダー | Evolution Gaming |
ペイアウト率 | 98.45 |
最小ベット | 1ドル |
最大ベット | 2,500ドル |
フリーベットブラックジャックはダブルダウンやスプリットをした場合に追加のベットをしなくてよいという特殊ルールを採用したブラックジャックです。
通常のルールではスプリットを行うと追加のベットを行う必要があるため、負けると損失が2倍になってしまいます。
しかし、フリーベットブラックジャックなら追加のベットを払う必要がないため、リスクを冒さずにスプリットを行うことができるのです。
そのため、通常のルールよりも積極的にスプリットを活用することができます。
パワー・ブラックジャック
パワーブラックジャック | |
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ペイアウト率 | 98.8% |
最小ベット | 1ドル |
最大ベット | 1,000ドル |
通常のブラックジャックでは、プレイヤーが有利な状況で賭け金を2倍にするダブルダウンというアクションがあります。
しかし、パワーブラックジャックではトリプルダウン(賭け金3倍)、クアドラブルダウン(賭け金4倍)が選択できるのが特徴です。
スプリット後のハンドでも、ダブルダウン・トリプルダウン・クアドラブルダウンを選択することができ、プレイヤーに有利な状況を見極めて使うと、一気に通常の数倍の大きな勝負を仕掛けることができます。
もちろんリスクもその分増えてしまいますが、状況を適切に見極めることができれば大勝を狙えるでしょう。