今でもオンラインカジノや賭博場などでも提供されている大人気バカラゲーム。
シンプルで分かりやすい上に、すぐに決着付けられるのがバカラの魅力でもあります。
しかし、なぜバカラがこんなに人気ゲームなのか、気になる人もいますよね。
今回はバカラがなぜこんなに人気であるのか、その背景となる歴史について分かりやすく解説していきます。
- バカラの歴史について詳しく知ることができる
- バカラがどのように人気になっていったのかがわかる
バカラの歴史について、一緒に見ていきましょう。
バカラの歴史について詳しく解説!
これからバカラの歴史について解説していきますが、バカラの歴史は未だにわかっていないことが多いです。
しかし、バカラの歴史を辿ってみると、なぜバカラがこれほどまでに多くの人に愛されるゲームなのかが共感できます。
バカラの歴史について、分かりやすく表にまとめてみました。
年表 | 歴史の内容 |
---|---|
紀元前~12世紀 | 中国や古代ローマでバカラの起源とされる儀式や遊びが生まれる |
13世紀~14世紀 | イタリアでトランプのバカラが登場する |
15~16世紀 | イタリアで最初のバカラが登場する、イタリア戦争後、フランスでバカラが伝わる、バカラバンクが登場する |
19世紀(1837年~) | ルイ・フィリップ1世がカジノを違法化する、「シェマン・ド・フェール」の登場 |
19世紀(1891年~) | ヨーロッパでバカラが注目されるようになる |
20世紀 | アメリカにバカラが伝わる、庶民でも遊べるミニバカラが登場 |
20世紀(1950年~) | 南米にも伝わり、キューバでプントバンコが登場、アメリカのラスベガスでもバカラが開催される |
現在 | オンラインカジノやマカオなどでメジャーなゲームとして扱われている |
様々な法律や事件、戦争などが関与していますが、具体的にどのようにかかわっていったのか詳しく見ていきましょう。
バカラ発祥の国はイタリア説とフランス説の2種類
バカラという遊びが行われた最初の国は以下の2つがあるのではないかと言われています。
- イタリア説
- フランス説
ハッキリとはわかっていないのですが、イタリア説の方が濃厚のようです。
それぞれバカラがなぜ流行り、当時はどのようなバカラのルールだったのか、それぞれ詳しく解説していきます。
イタリア説
イタリアでバカラが登場するのは13世紀ごろで、当時は印刷技術がなかったために、手書きまたは凸版印刷でカードを複製していました。
ですが、15世紀ごろから印刷技術は発達し、78枚ものトランプを製造できるようになってからは大きく広がりました。
詳しいことはわかっていないのですが、バカラがトランプカードになったのはタロットカードがもとになったのではないかといわれています。
また、バカラがイタリアで生まれたとされる1つの理由には高い数字が勝つLe herといったバカラや”9”の数字が強いマカオから派生したもののようです。
バカラの語源もイタリア語であり、日本語で訳すと「0」という意味になります。
フランス説
一般的にはバカラはフランスと考えられていることもあるようです。
15世紀ごろにイタリアとの紛争から帰還した兵士たちがバカラで遊んでいたことから、貴族の間にも広まったとされています。
フランスではバカラバンクや、シェマン・ド・フェールなどの新バリエーションが生まれました。
バカラの起源は古代ローマまたは中国の遊びからといわれている
バカラの起源はイタリアやフランスだという意見もありますが、一部の歴史家は中国や古代ローマなどという人もいます。
- 中国で遊ばれていた牌九
- 古代ローマで行われた儀式
これらの遊びや儀式がバカラが生まれるモデルとなっていると考えられています。
牌九やローマの儀式がなぜバカラに関係しているのか、詳しく見ていきましょう。
バカラの起源となった中国の遊び
バカラが生まれる元となった遊びは、中国の「牌九(パイガオ)」から来ているのではないかと言われています。
パイガオという遊びは、カードの変わりに牌(麻雀のこま)を使うゲームのことです。
”9”の数字が最強であるというバカラと共通したルールがあることから、バカラが生まれる前のゲームとなっていたとされています。
牌九は現在でもプレイされていますが、共通点としてはカードを配ったり、ディーラーとプレイヤーとで勝負をするといったものがあります。
ただし、なぜバカラというトランプゲームに繋がったのかというはっきりとした根拠は分かっていません。
バカラの起源となった古代ローマの儀式
古代ローマではウェスタがサイコロを振って、その後の人生を決めるという儀式がありました。
儀式のルールは以下の通りです。
- 9または8が出ると、高い地位を得られる
- 7または6だと、高い地位の座は得られない
- 9・8・7・6以外は海で溺死しなければならない
8~9が優位とされているのは、バカラのルールとも似ています。
儀式がなぜトランプゲームに派生したのかは知られていませんが、9が強く関係していることからそのような諸説が挙げられています。
フランスでバカラバンクが登場する
15世紀からイタリアとフランスの戦争がはじまります。
イタリアとの戦争から帰還したフランスの兵士たちが、バカラを初めてプレイしたことから始まりました。
フランスでのバカラは「バカラバンク」という独自のゲームに発展させ、このバリエーションが貴族の間で流行るようになります。
バカラバンクは通常のルールと変わらないのですが、バンカーとプレイヤーで賭けあい競っていくゲームです。
それからバカラは賭博場でも提供されるようになり、人気は上がっていきます。
19世紀に禁止令が下される
19世紀になってもバカラの人気は下がらず、社会に影響を及ぼしました。
当時のフランス国王であるルイ・フィリップ1世が賭博で泥沼化していくことを懸念し、カジノを違法化します。
しかし、裏で賭博をする人が続出して萎縮するどころか、バカラはヨーロッパ中に広がります。
バカラの新バリエーション「シェマン・ド・フェール」が登場し、当時は「鉄道」という名前で認識されていました。
シェマン・ド・フェールには通常のバカラとルールは変わりませんが、プレイヤーとバンカーに賭け方に違いがあります。
シェマン・ド・フェールは日本語で訳すと「鉄道」という意味なので、当時はフランスで鉄道が開業したことや電車内で暇つぶしにプレイしていたことからそのような名前が名付けられたとされています。
アメリカで庶民でも楽しめるミニバカラが登場
20世紀になり、ヨーロッパから北米にもバカラが伝わります。
今までバカラは貴族の遊びとして扱われていたのですが、アメリカに伝わってからは庶民でも遊べる「ミニバカラ」が登場します。
ミニバカラは元祖バカラよりも、ルールを簡素化して賭け金を下げる方向に徹底したゲームです。
アメリカでも賭博場を開催していたことや、ギャンブルを合法化していたのですが、バカラ自体が人気にはなりませんでした。
キューバでプントバンコが誕生する
アメリカと同じく20世紀にキューババのバナナという地域で、「プントバンコ」と呼ばれる新バリエーションが登場します。
プレイヤーとバンカーに分かれてラウンド制で戦うゲームであり、ハウスの担当者とプレイヤーを直接戦わせることができます。
通常のバカラとはほとんど変わりありませんが、このプントバンコというゲームは南米で流行りました。
後々、南米だけにとどまらず、北米にもプントバンコが認知されるようになっていきます。
ラスベガスでバカラを始める
南米で人気のあったバカラ(プントバンコ)は、アメリカ合衆国にまで広がりしました。
きっかけはギャンブルの書籍を出版しているトミーレンツォーニー氏が、プントバンコの存在に気付いたことから始まりました。
プントバンコが良いと思ったトミーレンツォーニー氏は、ベガスカジノに知らせます。
それからベガスカジノではプントバンコテーブルを提供し、最初は赤字でしたが、粘り強く続けていくごとに利益を獲得していきました。
しかし、1970年代に入るまではプントバンコのテーブル数が少なかったことから、裕福層や有名人をターゲットに売り込む形となります。
バカラテーブルにはオープンな一般のものから、ベルベットカーテンで隠したテーブルまであったようです。
様々なルールで遊べる現在のバカラ
現在ではオンラインカジノとしてバカラは裕福層だけに限らず、一般的なゲームとして普及しています。
ドラゴンやタイガーボーナス、スピードバカラなど多くのバリエーションを含んだメジャーなゲームとなっています。
20世紀半ばまでは現金を直接賭けられたのですが、カジノで得たお金は金融機関が拒否していたので、後からチップが代わりとなりました。
当時はかさばらないようにテーブル上に石鹸のようなものを塗っていたことから、そのような紙幣はカジノで得た現金であると分かりやすかったのです。
一番人気のカジノはラスベガスよりもマカオが上回り、そこではバカラを目的とした客も多くなっています。
賭博場やオンラインカジノでは男性を惹きつけるような綺麗な女性がいたのですが、現在ではポーカーを除いて見かけることはほとんどないようです。
優勝すれば多額の賞金を獲得できるバカラの大会なども開催されており、多くのカジノ好きから注目を集めています。
バカラは今でも多くの人から愛されているゲームです。
バカラは世界中に愛されているゲーム
バカラの歴史について分かりやすく解説しましたが、いかがだったでしょうか?
バカラは中国や古代ローマの儀式や遊びから派生したといわれ、そのあとにイタリアで生まれます。
バカラはフランスで流行りだし、ヨーロッパ全土に広がって欧米にまで伝わるようになりました。
1900年代の時にはバカラは貴族の遊びとされていましたが、20世紀半ばから現在に至るまで庶民でも気軽にプレイできるゲームになります。
バカラの歴史を知ってプレイしたくなった方は、ぜひオンラインカジノで気軽に遊んでみてくださいね。
それでは最後までご覧いただきありがとうございました。
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